2020年12月06日

国防長官に女性を起用せよ!

 military.comが「なぜジョー・バイデンは復員軍人援護局と国防総省を率いる女性を指名する必要があるのか」というアンドリュー・バーノン(Andrew Vernon)の論説を掲載しました。バーノンは「Powell Strategies, LLC」でディレクターを務め、退役軍人のための非営利団体「Andrew Vernon & Associates」の理事です。彼は陸軍の退役軍人で、復員軍人援護局の元キャリア職員でもありました。

 女性は現在、管理的役職から歩兵と特殊作戦まで、軍のすべての階層で勤務しています。彼女らの貢献は未知の事態への準備において、我が軍が準備の頂点に達するのを助けます。女性は均一な軍隊の階級と退役軍人の人口の中で大きな割合になったため、彼女らは彼女らを擁護するリーダーシップと平等な政策をつくる上で大きな声をあげる資格があります。

 大衆は何度も、女性が軍隊でいかに不快な立場に置かれてきたか、男性隊員が受け入れられない行動でなされるべき最大の処罰を受けてきませんでした。付帯被害が軍隊の性的外傷、心的外傷後ストレス障害、不安症、鬱病とその他の精神の健康状態にみられます。

 苦難を逃れた人への影響だけでなく、これらの違反行為は軍隊で長期に渡る問題を生んできました。

 軍務に興味がある女性はいま、志願する前によく考えるかもしれません。我々は女性に、彼女らが軍指揮官と同僚に守られ、支援されると納得させるに足ることをしていません。だから、女性が国防総省を率いるのに好機なのであり、それは待望される文化の変更を促進します。

 男性が軍隊の大半を構成するため、女性はしばしば支援をより受けられない負担を感じます。彼女らは認められるためにより多く働く必要を感じます。彼女らの感覚と感情は困難な状況を体験するときに完全に理解されていないかもしれません。これは彼女らの軍隊でのキャリアを導くのをより困難にします。

 女性指揮官は、肉体的訓練と個人のパフォーマンスの、よりよい、より平等な基準を作るのを助けるかもしれません。彼女は軍隊の女性に関連する、新しくて思慮深い方法、手続きと方針に深い理解を持つかもしれません。犯罪に関与した者を処罰することを確実にする軍司法システムと手続きの徹底的評価は、より現実的になるかもしれません。母国と海外の両方で、軍隊の女性に追加の感情に基いた、ピアサポートの資源を提供することは、女性の幸福にとって重要です。女性指揮官をもつことは、政府の様々な場所と民間部門で勤務する女性への全般的な敬意を増すのを助けます。さらに、国防総省は最大の政府機構であるため、次期副大統領、カマラ・ハリス(Kamala Harris)も例示するとおり、それは女性があらゆる場所を導ける能力があるというメッセージをより強固にします。

 復員軍人援護局も女性が指揮を執ることから利益を得られます。

 女性が民間生活へ移行する際には、女性の医療、サービスと福利厚生の拡充を進める復員軍人援護局と対峙します。もっと多くがなされる必要があるものの、女性はこうした努力を向上させるために独自の立場に立てるでしょう。医療サービスと福利厚生を与えるのを助けるために、女性は彼女らのために擁護者として戦える者を必要とします。最高位にある女性は、軍隊の性的なトラウマ、精神状態と軍隊で勤務する間のその他のネガティブな影響を経験した者たちのために説明責任を確実にするのも助けられます。

 リーダーシップをとる女性は、復員軍人援護局が何十年間も行おうとしてきたこと、女性退役軍人の登録者数を効果的に増し、復員軍人援護局が決定的に男性の復員軍人向けだけではないことを明らかにするすかも知れません。何年もの間、復員軍人援護局のモットーは「戦いを担った彼とその未亡人と遺児の世話をしよう」でした。1865年に、エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)は2回目の就任演説の中で、こういう言葉を用いました。しかし、彼が今日生きていたら、戦いを担っている女性たちを反映して、モットーを変えるのに反対するでしょうか?。

 アメリカ人のたった1%の130万人が、現在、現役を務めています。除隊すると、女性は軍務を務めたその他の数百万の退役軍人たちとともに民間生活へ移行します。私は、女性が国防総省と復員軍人援護局を率いることは、大きな文化の変化だけでなく、戦いをよく耐えてきたも人たちの世代の承認を見るだろうと信じます。

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 この記事はMilitary.comの意見ではなく、著者のアンドリュー・バーノン個人の意見です。

 それにしても、軍人向けメディアとは思えないほど、民主党寄りの内容に思えます。軍人には共和党支持者が多いといわれますが、最近はそうでもありません。対テロ戦争以降は軍人に民主党支持者が増えました。対テロ戦争への疑問によるものと考えられています。

 それ以上に大きな要素は、退役軍人のケアのためには党派など関係ないということです。退役軍人の健康や自殺の問題を考えたら、党派などただの障壁です。アメリカに多くの退役軍人用の擁護団体があり、退役軍人の環境を改善するために活動しています。彼らの立場からすれば、いまこそ軍の組織のトップに女性を置くべきときなのでしょう。当サイトで何度も紹介しているように、軍隊の女性が置かれた立場には多くの問題があります。それを改善するには、トップに女性を置くのは一つの方法です。

 ジョー・バイデンには、トランプ政権で国防長官を務めたジム・マティスを呼び戻す選択肢もあるでしょう。オバマ政権がドナルド・ラムズフェルド国防長官から無礼な仕打ちを受けたエリック・シンセキ元陸軍大将を復員軍人援護局の長官にしたように、政権から正当な評価を受けられなかった元軍人に場所を与えることもできるでしょう。しかし、軍隊の女性に関する問題をマティスがうまく解決できるかはわかりません。

 まだ、国防長官の候補は明らかになっていないので、こういう意見が出てくるのも当然です。私も女性を起用する案に大きな期待を寄せます。
posted by スパイク通信員 at 21:12| Comment(0) | 日記