2021年01月02日

国防副長官に女性2人が指名

 military.comによれば、ジョー・バイデン次期大統領(Joe Biden)は国防総省のシニア・プロフェッショナル女性協会の優秀リーダー賞の受賞者を国防総省のナンバー2に選びました。

 戦略国際問題研究所(the Center for Strategic and International Studies)の国際安全保障プログラムのごく最近の次長で主任のキャスリーン・ヒックス博士(Dr. Kathleen Hicks)は国防副長官に指名されたと、バイデンは水曜日に発表しました。ヒックスは選挙以来、国防総省のブリーフィングの調整のために活動し、バイデンの国防総省移行チームも率いています。

 副大統領中のバイデンの国家安全保障顧問を務めたコリン・カール博士(Dr. Colin Kahl)は、政策担当の国防副長官に指名されるでしょう。

 リリースの中で、ヒックスとカールは元陸軍大将ロイド・オースティン(Lloyd Austin)と共に活動する「危機を経験した愛国者」で、バイデンの国防長官の選択は「我々を安全、安心に保ち、アメリカ国民に説明できる国防政策を確実にするため」だと説明されます。

 「キャス・ヒックス博士とコリン・カール博士は、今日我々が直面する問題の繰り返しに取り組むのを助けるのに必要な幅広い経験と危機を経験した判断を持ちます」とバイデンは声明でいいました。「世界の舞台で責任あるアメリカ人のリーダーシップを回復するために活動するとき、彼女たちは私、副大統領、長官に指名されたオースティン、献身的な民間人と軍人のチームにとって信頼できるパートナーとなるでしょう」。

 オバマ・バイデンの政権の間、ヒックスは国防総省で勤務し、戦略、計画および戦力担当の国防次官補として働き、その後、政策担当の主席国防次官補を務めました。その立場で、彼女は2010年の4年おきの国防評価のために連携し、2012年の国防戦略ガイダンスの進展を率いました。

 公式の履歴によると、上院が彼女の地位を承認する前、彼女は国防長官のオフィスで様々な役割を果たし、3人の国防長官と統合参謀本部議長1人から功労賞を受けました。

 CSISにいる間、彼女はキッシンジャー国際問題センター(the Kissinger Center for Global Affairs)、ジョーンズ・ホプキンス大学高等国際関係論大学院(Johns Hopkins School of Advanced International Studies)でドナルド・マーロン奨学生(the Donald Marron scholar)で、エアロスペース社(the Aerospace Corporation)の信頼性委員会のメンバーでもありました。

 彼女は上院が常任した国防副長官の役割を担う最初の女性となります。過去にクリスティン・フォックス(Christine Fox)は2013〜2014年に数カ月間、代理の立場を務めました。

 オバマ政権で中東担当の国防副次官補も務めたカールは、イラクの米軍を引き揚げ、イラクの自由作戦を終えさせるための主要なアーキテクトで、核兵器を獲得するイランの能力を制限するための国防総省のさらなる活動のために働きました。

 研究者の彼女は、ジョージタウン大学のエドモンド・A・ウォルシュ外交大学(Edmund A. Walsh School of Foreign Service)の准教授、上級研究員でした。スタンフォード大学のフリーマン・スポグリ国際研究所(Freeman Spogli Institute for International Studies)と国際安全保障協力センター(the Center for International Security and Cooperation)のスティーヴン・C・ヘジー・シニア・フェロー(the Steven C. Házy Senior Fellow)でした。

 バイデンは、最初の女性国防長官に指名され得ると広く予測された、国防総省のベテラン、ミシェル・フロノイ(Michele Flournoy)ではなくオースティンを国防総省を率いるために選択して、ワシントンで大勢を驚かせました。オースティンは、2016年に退役し、法が規定する最低7年間、制服を脱いでいないため、承認のために議会の免除を必要とします。注目すべきことに、ヒックスは2017年に、もうひとりの退役将軍、ジム・マティス(Jim Mattis)の免除を支持する上で証言した者たちの中にいました。マティスは最終的に免除を受け、国防長官に認められました。

 「(ヒックスとカールは)、我々は常にアメリカ国民に説明できることを確実にするために、我々は国防総省で軍指揮官と協力して働く、権利を与えられた民間人の声を必要とするという私の強い信念を共有します」とオースティンは声明の中でいいました。承認されたら、現時点で我々が直面する危機に対処するために彼女らとともに働き、未来の問題に向けて我々自身が準備することを楽しみに待ちます」。

 クリストファー・ミラー国防長官代理(Christopher Miller)とヒックスが主導するバイデンの移行チームが率いる国防総省との間の移行ブリーフィングを調整する努力は、意外なことに議論を呼んでいます。移行チームは繰り返し、国防総省が質問に答えず、会議と情報の要請に応じないと訴えており、ミラーのチームは強く否定しました。

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 女性隊員の問題を解決するためには、新国防長官に女性を起用しろとの声はありましたが、国防長官には男性が指名される見込みです。そのかわり、副長官には女性が起用されることになりました。これで、女性隊員は長官に女性特有の問題について提案しやすくなったといえます。すでに、女性用の防弾ベストが開発されたり、髪型に関する規則が改正される準備が進むなど、対応はされていますが、ほかにも様々な問題があり、男性中心の組織のトップに女性を置く必要は高まっています。

 ヒックスとカールは女性ですが、この世界でかなりの経験を積んでおり、男性中心の発想に慣れている可能性もあります。しかし、オースティンは女性の視点で考えてくれと二人に注文を出すでしょう。

 安全保障分野での経験が長いことから、ヒックスとカールは沖縄の辺野古問題には従来の見解を繰り返すと予想できます。沖縄に基地を置くことの利点にしか目は向きません。そういう点では日本には利益は期待できません。進展を求めるにはなにか工夫が必要です。
posted by スパイク通信員 at 15:44| Comment(0) | 日記