2021年01月09日

襲撃を予期しなかった議事堂警察

 military.comによれば、議会議事堂でのドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)派の暴動の3日前、米国防総省は州軍の人員が必要かを議事堂警察にたずねました。そして、水曜日に群衆が建物に襲いかかったとき、司法省の指導者はFBIエージェントを提供するために連絡をとりました。国防当局者と問題に詳しい2人によれば、警察は両方とも断りました。

 たくさんの暴動の可能性の警告とありあまる資源と準備の時間に関わらず、議事堂警察は言論の自由のデモ行動に対してしか計画しませんでした。

 昨年6月のホワイトハウス近くでの法執行官による暴力的対応をめぐる大論争に駆り立てられ、当局は連邦政府が現役兵や州兵をアメリカ人に対して派遣しているのを見せることを避けようとしました。

 その結果、合衆国議会議事堂が水曜日に占拠され、莫大な活動予算と政治家を守る重警備のイベントで経験ををもつ法執行機関の職員は、世界がみる中で圧倒されました。建物の中での銃撃を含めて、抗議者4人が死にました。

 暴動とコントロール喪失は、将来のイベントのための議事堂での警備について深刻な疑問を投げかけています。この日の行動は、昨年、警察の蛮行についてデモ活動をした黒人と褐色の抗議者はより堅固で攻撃的な警備に直面したのに、何時間も建物の中を歩き回った主に白人のトランプ支持者に対する対応について難しい懸念も生みます。

 「これは想像力の欠如、リーダーシップの欠如でした」と、昨年、ジョージ・フロイド(George Floyd)の死に引き続いて何度もの大きな抗議に対応したヒューストン市警の本部長、アート・エースベド(Art Acevedo)はいいました。「議事堂警察はもっとうまく行わなければならず、私はどうしたらそれを回避できるか分かりません」。

 エースベドは、彼は水曜日にビデオ映像で見たものよりも高いフェンスと強力な警備がある、死亡した警察官を称えるための議事堂の敷地でのイベントに参加しているといいました。

 ライアン・マッカーシー陸軍長官(Army Secretary Ryan McCarthy)は、暴動が進行中のとき、議事堂警察が制圧されたのが明らかになったといいました。議事堂で問題が起きた場合にどの部隊が使えるかは、事前に不測の事態の計画はなされませんでした。「彼らは我々に依頼しなければならず、要請が我々に来なければならない」とマッカーシーはいいました。

 乱闘の翌日までに、下院警備長、下院警備主任が辞職し、ナンシー・ペロシ下院議長(Nancy Pelosi・民主党、カリフォルニア州選出)は議事堂警察署長の辞任を求めました。

 「トップでリーダーシップの欠如がありました」とペロシはいいました。

 次期多数派の指導者、チャック・シューマ上院議員(Sen. Chuck Schumer・民主党、ニューヨーク州選出)は、上院警備局長を解雇するといいました。

 350,000人以上の人びとを殺したCOVID-19のパンデミックのために、合衆国議事堂は3月から閉鎖されていました。しかし通常は、建物は公開され、議員は有権者に利用できることを誇ります。

 水曜日に何人の警察官が任務についていたかは不明ですが、施設は16エーカーの敷地に、下院議員435人、合衆国上院議員100人と彼らのスタッフを守る合計2,300人の警察官が警備します。比較して、ミネアポリス市は6,000 エーカーの地域で人口425,000人を警備する約840人の制服警官をもちます。

 民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)が大統領選挙に勝ったことを確認する選挙人団の投票の集計を終わらせる両院会議が開催される1月6日に暴力が襲う兆候が数週間ありました。

 極右の掲示板とトランプ派のサークルで計画がなされました。

 極右過激主義グループのプラウド・ボーイズ(Proud Boys)は今週、彼らのロゴを描いた大容量の空の弾倉を携帯して首都にやってきて武器携帯で逮捕されました。彼は警察に、コロンビア特別区で暴動に関する声明を書いたことを認めたと、地元警察はいいました。

 エースベドと2013年のボストン・マラソン爆弾事件を指揮した元ボストン警察本部長、エド・デイビス(Ed Davis)は、彼らは最前線の警察官ではなく、暴動の前の計画とリーダーシップに誤りがあったといいました。

 「保守派の集まりだから、こんなことはしないだろうという構造的な感覚があったのか?。多分そうです」とデイビスはいいました。「人種的な要素がからむところだと心に浮かびます。切迫感の欠如やこの群衆ではこれは起きないとの感覚があった?。その可能性は?。間違いありません」。

 トランプと彼の同盟者はおそらく最大のメガホンであり、抗議者を武力行使に転じ、選挙が盗まれたという虚偽の主張を支持するよう鼓舞しました。彼らが議事堂へ行進し、暴徒になる直前、彼は集会の間に彼らを煽り立てました。犯罪に厳しい態度で知られる元ニューヨーク市長で彼の個人的な弁護士、ルディ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)は「戦闘による裁判」を求めました。

 しかし、議事堂警察は議事堂周辺に堅固な防衛線を設けませんでした。警察官はバイデンの勝利を認定する投票のために入場する一つの側に集中させられました。

 建物に向かう広場にバリケードが設置されましたが、警察はラインから退き、人びとの群が突き破りました。議員は最初、警備が突破されたことを知らず、議論を続けました。すぐに彼らは椅子の下に身を屈めました。最終的に、彼らは下院と上院から護送されました。群衆が塞いだ部屋に入ろうとしたため、ジャーナリストたちは何時間も部屋に置き去りにされました。

 「合衆国議事堂への暴力的攻撃は、私のワシントン特別区での法執行の30年間のどの経験にも似ていませんでした」と議事堂警察署長のスティーブン・スンド(Steven Sund)はいい、憲法修正第1条の活動の展示があると予想した堅固な計画があったと説明しました。「しかし間違いなく、これらの大規模な暴動は修正第1条の活動ではなく、犯罪的な暴徒の行為でした」。

 議事堂警察連盟の長、ガス・パパサナシウ(Gus Papathanasiou)は、計画の失敗が警察官をバックアップや装備なしに押し寄せる群衆にさらしたままにしたといい、スンドを交代するよう求めました。「我々は警察官と彼らが守る議事堂のコミュニティを、リーダーシップの空白の中、さらなる攻撃のなすがままにできません」と彼はいいました。

 司法省当局であるFBIとその他の機関は数週間にわたり、ホテル、航空便とソーシャルメディアを監視しはじめていて、大規模な群衆を予測していました。ムリエル・ボウザー市長(Mayor Muriel Bowser)は数週間、起こりそうな暴力を警告していて、ビジネスは見越して閉鎖していました。彼女は12月31日に国防総省に州軍の支援を要請しましたが、国土安全保障担当の国防次官補、ケネス・ラプアーノ(Kenneth Rapuano)によれば、議事堂警察は1月3日に国防総省からの提供を取り下げました。

 問題に詳しい2人によれば、抗議者が暴力化したとき、司法省のFBIの支援の提供は議事堂警察により拒否されました。彼らは公に議論する権限がないので、匿名で離しました。

 その時までには手遅れになっていました。

 首都警察の警察官が殺到しました。FBIを含めたほとんどすべての司法省機関が呼ばれました。シークレットサービスと連邦防護局も同様でした。アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局が2つの戦術チームを送りました。ニュージャージーほども離れた警察が支援のために到着しました。

 議事堂の施設から抗議者を追い散らすのに4時間かかりました。それまでに、彼らは議事堂のホールをうろついて、神聖な議場の内部で写真撮影のためにポーズをとり、ドアを破り、資産を破壊して、そうするところを写真撮影していました。当時、13人だけが逮捕され、後に多くが逮捕されました。

 その後、7フィートのフェンスが議事堂の敷地周辺に少なくとも30日間、建てられます。議事堂警察は計画と警備と共に、この大騒動の評価を行うでしょう。議員たちは当局が暴動を取り扱ったかを調査する予定です。

 コロンビア特別区の連邦検事代理、マイケル・シャーウィン(Michael Sherwin)は、より多くの人を逮捕できなかったことは、彼らの仕事をより難しくしているといいました。

 「我々はいま携帯基地局のオーダーを調べ、人を特定するためにビデオ映像を集め、それから彼らを起訴し、それから彼らの逮捕を実行しようとしなければなりません。そのため、物事はむずかしくなりましたが、私はなぜこれらの人々が議事堂警察によって建物を離れたときに簡易手錠で縛られなかったのか答えられません」。

ーーーーーーーーーー

 どうやら、議事堂警察の無能が騒乱の原因のようです。大統領就任式に向けて警備を強化する必要があることは私にもわかることです。特に、今回のような異常な大統領選挙があって、その余波が続いている状況で、事態を軽視することはできなかったはずです。選挙結果を承認する会議が開催されるのだから、それに対する妨害行為は当然予測するべきです。スンド署長の弁明は理解できません。

 映像を見ると、議事堂警察の警察官は通常の装備しか持ちません。ヘルメットを被り、防護盾をもった警察官はみませんでした。準備不足は明らかです。

 去年6月、トランプがホワイトハウスからセント・ジョンズ・聖公会教会へ演説のために歩いていくために、ラファイエット・スクエアの平和的デモを行っていた人たちを催涙ガスなどを使って強制的に排除した件と、今回の議事堂の暴動での警察の対応が違いすぎると批判されています(関連記事はこちら)。催涙ガスで計画的に人々を排除したのに比べて、警察官は携帯型の催涙スプレーしか使っていません。一部で発砲があったようですが、ごく僅かです。警棒で暴徒を殴る警察官はまだみていません。

 大統領就任式に向けて、会場の警備計画はやり直す必要があります。極右組織とトランプ派への監視は強化され、必要なら指導者を就任式の前に逮捕して動きを封じるかもしれません。今回の反動でやる杉に走る恐れもあります。いまや、いろいろな危険がそこいらにあるといえます。

 
posted by スパイク通信員 at 19:56| Comment(0) | 日記