2021年02月04日

未だ残る女性海兵隊員の苦難

 military.comによれば、ジュリアナ・ピンダー1等軍曹(Gunnery Sgt. Julianna Pinder)の16年間のキャリアは図らずもいまにも終わりそうです。

 カリフォルニア州に拠点を置く第7工兵支援大隊の戦闘工兵は彼女の再志願要請を再考するために戦って数ヶ月間を費やしています。それは彼女の次女が生まれたあとに彼女が受け取った不都合な2018年のフィットネス報告を理由に、昨年、2回却下されました。

 日本の沖縄に拠点を置く2等軍曹として、ピンダーは2016年に娘が生まれた後、妊娠中に増えた体重を落とすために運動をしていました。海兵隊は出産してから9ヶ月以内に身長と体重の基準に戻すことを求めます。

 しかし、4ヶ月目にピンダーの娘のリリアナ(Lillianna)は同時期の他の赤ちゃんよりかなり小柄でした。彼女の体重はちょうど3パーセンタイル値で、赤ちゃんの小児科医は発育障害とよぶ状態だと診断しました。それは対処しないと、乳児の成長に長期的な影響を及ぼしかねません。

 ピンダーの注意はキャリアを順調に維持するために十分な体重に落とすことから娘の健康を維持するために必要なことをすることへ素早く移りました。小児科医はピンダーが少なくとも1年間は赤ちゃんを母乳で育てることを勧め、彼女は十分な母乳を生むために高カロリーの食生活に切り替え、低強度へ運動を制限するよういわれました。

 「娘の健康を私の体重減少より上に置くよう意識的で適切な決定をしなければなりませんでした」と彼女は再志願の却下を再考するよう求めた3ページの書簡の中で書きました。

 ピンダーは当時の指揮官たちに彼女の子供が直面している健康問題について知っていたといいました。彼らは彼女に赤ちゃんに必要なことに対処したあとで戦闘用体重の基準へ戻るためにより長い時間を与えるよう免除を与えられました。

 そうではなく、彼女は海兵隊の多くの者がキャリア・キラーとみなす身体組成プログラム(BCP)に入れられました。

 「他の選択肢がありましたが」とピンダーはMilitary.comにいいました。「彼らは使わなかっただけでした」。

 彼女はいま、ほとんどの軍隊の退役の諸手当を得るために必要な20年間に4年間足りずに、2月10日に海兵隊を去ることが決まっています。ピンダーはトップの海兵隊指揮官にまであげました。デビッド・バーガー大将への書簡の中で1等軍曹は、バーガーが海兵隊員は「できるかぎり最良の親であることと、できるかぎり最良の海兵隊員であること」の間で選択を求められるべきではないと書いたこの指揮官の2019年の計画ガイダンスを引用しました。

 「私は選択する必要があり、できるだけ最良の親になることを選びました」とピンダーは書きました。「私は、小児科医が異論なく勧め、乳児のために栄養のある食べ物の最良の形てあると証明された母乳を生むために体重を増やす責任を負いました。私がBCPに配置された理由を考えると、私の健康よりも子どもの命を選んだために不当に不利にされたと考えます」。

 「いま」と彼女はつけ加えました。「その選択はキャリアの負担になっています」。

女性の悪夢

 ピンダーの再志願が却下された頃、コートニー・ジョーンズ(Courtney Jones)はバージニア州、クァンティコの海兵隊准尉基礎課程をチェックしました。基礎学校に相当する18週間の課程は、将校として指揮するために準備するため学問と身体両方に厳しいものです。

 複数の海外派遣と大使館警備としての特殊任務配備、海兵隊での約15年間後、元F/A-18の電気技術士のジョーンズは妊娠しているのに気がついた。

 彼女は上官に知らせ、産科医から課程を続ける許可をもらいましたが、彼女は身体的必要条件に関与するのを拒否されました。身体的必要条件を満たさないために彼女が課程を完了するのを許されないことをジョーンズが卒業から2週間後に告げられるのに数ヶ月間が過ぎました。

 ジョーンズはこの経験を12,000個以上の「いいね」とシェアとコメントを得たフェイスブックの投稿で詳細に述べました。

 「流産を恐れ、キャリアの目標を達成しないことに怯えるのは、一つに包まれた女性の悪夢です!」と彼女は書きました。「最後に、私は決定を重視し、リスクをとりました!。それは私が下した最も恐ろしく、最も危険な決定でした」。

 課程を完了した数日後、妊娠3ヶ月目のジョーンズは17マイルの陸上ナビゲーション訓練を行い、ハードルを飛び越し、ロープと壁を登る2倍の障害物コースを走り、5マイルの持久走を完了しました。

 彼女の心を駆け巡ったことは、キャリアの中でその地点を得るために、いかに懸命に努力したかだけでした。

 「私はいかにして家族を授かることを保留して、15年間の海兵隊のニーズに応えたてきたかを考えました」とジョーンズはMilitary.comにいいました。「私は赤ちゃんの面倒をみながら学校を修了する身体的能力があると分かっていながら、指揮官たちによって潜在的に阻止されたことが不満でした」。

 軍医が危険だと判断しない限り、妊婦を基礎学校での課程に参加することを禁じる方針はないと、訓練教育の報道官、サム・スチーブンソン大尉(Capt. Sam Stephenson)はいいました。海兵隊の妊婦に対する命令は、海兵隊員は医療従事者との協議の下でフィットネス計画を続けられるとと述べます。

 医療スタッフと教官との間の不注意と初期の連絡の欠如のために、ジョーンズは一時的に身体フィットネスの種目に参加するのを免除されたと、スチーブンソン大尉はいいました。

 「数週間後、医療スタッフからの説明で、ジョーンズ准尉は身体的な種目への参加を医療上的確だとなり、免除は取り払われました」と彼はいいました。「確認された身体的種目は卒業のためのすべての必要条件で、ジョーンズ准尉は卒業するために種目を完了しないと告げられました」。

 彼女がやらなかった場合、ジョーンズは基礎学校に彼女がやるまで留まるか、次の海兵隊准尉基礎課程に戻る必要があったと、彼はつけ加えました。

 いまは航空電子将校のジョーンズは、課程を完了したあとで健康な赤ちゃんを授かっています。しかし、彼女の経験は、軍隊の多くの女性が、指揮官たちが妊娠と分娩後の問題の扱い方を知らないことが多いことに不満を持っていることを強調しました。

 学校がジョーンズや赤ちゃんにリスクを負わせることで責任を負いたがらないことは理解するというものの、彼女は将校や下士官の指揮官がさらにトレーニングを受ける必要があるといいました。

 「妊娠と分娩後に関する方針についての訓練は、指揮官たちと海兵隊全体の利益になります」とジョーンズはいいました。

記録の修正

 ピンダー1等軍曹は海兵隊に残るための申請について、指揮官から回答を受け取っていないといいました。Military.comがバーガー大将のオフィスに出した質問は、キャリア問題を監督する海兵隊人的資源・予備役部へ照会されました。

 「彼は私の最後の希望でした」とピンダーはバーガーについていいました。「彼は女性を支援するガイダンスを追求した一人でしたが、彼の部下の将官たちは必ずしも彼の方針に忠実である必要はありません」。

 人的資源・予備役部の報道官、ジョーダン・コクラン少佐(Maj. Jordan Cochran)は、BCPに間違って配置されたとか個人記録にその他の食い違いがあると考える海兵隊員は、能力評価審査委員会や海軍記録修正委員会に連絡すべきだといいました。

 ピンダーは、彼女はBCP配置が再志願で彼女の試みを傷づけると認識したら、それを行ったといいました。しかし、異議申し立てのプロセスは時間がかかり、彼女は現役が終わる日が近づくにつれてそれを心配しています。

 コクラン少佐は、今月初旬の時点で、海兵隊はピンダーの事例について審査委員会からいかなる通知も受け取っていなかったといいました。

 海兵隊は昨年、妊娠の規則を更新しました。妊娠・産後の海兵隊員は「母親の健康および/または養育に影響を与える合併症」のために「不利な評価を受けたり、不利なフィットネス報告または評価を受けたり」すべきではないと述べています。

 それでも、規則が更新される前でも、「海兵隊員の妊娠が能力評価に影響するいかなる見方も決して受け入れられなかった」とコクラン少佐はいいました。

 ピンダーが2016年に赤ちゃんを授かったときに有効になった妊娠の規則は、海兵隊員の産後の体重基準の免除が固有の医療状況のために拡大されるなら、女性はBCPに配置されるべきでないといいました。

 「海兵隊(の医療従事者)は「固有の医療状況」を認定し、体重増加(または体重減少をしないこと)が効果的に母乳で育てることが必要であると判定しなければなりません」とコクラン少佐はいいました。

 ピンダーの娘の小児科医は、海兵隊員の代理で書簡を出し、彼女に赤ちゃんに十分な栄養を提供するためにカロリー摂取量を増やすように勧めたことを説明しました。

 「ピンダー1等軍曹がこれらの9ヶ月間の間に体重基準から免除されるべきで、この時にBCPに配置されるべきではないというのが、私の医療的意見です」と海軍の医師は書きました。

年少の海兵隊員の注目

 海兵隊は隊内の女性をどう扱うかという点で大きな問題に直面しています。

 女性は異なる取り扱いを受けることを恐れて、妊娠や産後の懸念について詳細を述べることを差し控えているとジョーンズはいいました。怠け者だとか妊娠を仕事を辞める言い訳に利用しているといわれる女性の海兵隊員は大勢います。

 「(それは)女性が海兵隊に所属していることを証明しなければならないことに起因します」と上級准尉はいいました。「妊娠することは、すでに否定的な汚点を伴うことがよくあり、あらゆる種類の不快感を表すことは彼女らが一員であることからさらに引き離す可能性があります」。

 ピンダーが最初に娘を授かったとき、男性の同僚が彼女は派遣を避けるために妊娠したと非難したと、彼女はいいました。

 「ぞっとする感覚でした」と彼女はいい、それは彼女をシングルマザーとして、最初に2008年のイラクとそれから2010年のアフガニスタンと、2回の派遣をするよう駆り立てたとつけ加えました。

 2019年に指揮官となってから、バーガー大将は軍の中の育児休暇と包括性に関する進歩的変更を推進してきました。彼は海兵隊の妊婦離隊を12週間から1年間に延伸することに関心があり、なぜ女性と有色人種が白人男性よりもずっと高い割合で司令部の審査委員会の立候補から外れるのかを理解しようとします。

 ピンダーはいま、戦闘工兵の軍事専門職における14人の女性下士官の一人で、その仕事の中で4人の女性1等軍曹の一人です。女性の戦闘工兵の保有率は71%で、対して軍事専門職の男性は83%ですと、コクラン少佐はいいました。

 何年もピンダーを知る下士官の一人は、女性と男性の年下の海兵隊員は、赤ちゃんがいる彼らの指揮官に何が起きるかに注目しているといいました。9ヶ月の子供をもち、キャリアへの影響を恐れて匿名を希望した下士官は、ピンダーのキャリアが終わろうとする方法に苛々させられ、同じことが彼女に起こるか知りたいと思います。

 「彼女は時間とエネルギーを捧げ、彼女の家族を犠牲にし、戦地派遣に行き、とても多くの女性海兵隊員に道を開きました」と海兵隊員はいいました。「ある悪い指揮官が彼女をこの立場に追いやったために、いま、すべてがまったく見過ごされています」。

 「私が女性だからといって、海兵隊が私の最大の関心事だと心から思わない日は一日もありません」と彼女はつけ加えました。

 ピンダーは赤ちゃんを授かっている彼女の大隊の女性海兵隊員に助言し、妊娠の規則を彼女らと批評するといいました。あまりにも頻繁に、彼女は女性が司令部が答えを持ち合わせないことで、疑問をフェイスブックのグループに出すといいました。

 フェイスブックに彼女自身の物語を共有すると、彼女は部署をまたぐ沢山の女性から話を聞きました。彼女は受け取った励ましに感謝しましたが、これほど多くの女性が似た経験をしていると聞いても驚きませんでした。

 『海兵隊が家族、赤ちゃんなどをもつようあなたに望むなら、彼らはそれをあなたに交付したでしょう』と繰り返して聞いています」と彼女はいいました。「そのコメントだけでも、家族をもつのに値しないとかタイミングが悪いのかと、最初は気分が妊娠したことに悪くなりました」。

 基礎学校での彼女の経験は、彼女に妊娠について海兵隊員に対する話し方を変えさせるだろうと、彼女はいいました。軍隊でのキャリアを伸ばすことの重要性と同じく、的確と思うときに家族を築くことも重要だと、ジョーンズはいいます。

 「権利を知ることを確実にするために方針と規則のすべてを読みましょう」とジョーンズはいいました。「人びとの意見で規則を置き換えないように」。

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 非常に興味深い記事なので紹介しました。

 こうも簡単にベテラン隊員が除隊させられるのは疑問で、なんともったいないことかとの思います。何とかするべきでしょう。ピンダー軍曹の件は、何か方法があるはずと思います。

 海兵隊は女性隊員が抱える問題に、曲がりなりにも気がついています。自衛隊ではどうなのか?。同性愛やトランスジェンダーについて、自衛隊は対策をしていませんが、妊娠・産後の問題についてはどうなのか?。そもそも、そんな議論があると聞いたこともありません。
posted by スパイク通信員 at 17:42| Comment(0) | 日記