2021年02月24日

議事堂占拠事件に関して公聴会が開かれる

 military.comによれば、連邦議員は火曜日、1月6日に米議会議事堂を暴徒の群れから守ることに失敗したことについて治安当局者を質問攻めにし、州兵が何時間も対応しなかった理由を尋ねました。

 「私は州軍を議事堂の地に直ちに送ることへの躊躇に驚きました」と、ワシントン特別区首都警察本部長、ロバート・J・コンティ三世(Robert J. Contee III)は、攻撃についての合同公聴会で上院議員にいいました。

 1月6日午後1時、爆発物が共和党と民主党の本部で発見されました。同時に、ドナルド・トランプ元大統領(Donald Trump)を支持する暴徒たちが議事堂の警察を圧倒し、建物の占拠を始め、法執行機関を鈍器と化学物質で攻撃しました。州軍兵士は午後5時になるまで到着しませんでした。

 法執行機関と軍が始めた連絡が途絶えた場所や、なぜ兵士が攻撃に先立って武装して議事堂にいなかったのかは不明です。元首都警察本部長、スティーブン・サンド(Steven Sund)は、彼は軍隊の応援で複数の要請を出し、これらの要請はいずれも無視されるか官僚機構の網の目の中で失われたといいました。

 議事堂に派遣される前、警棒で武装するだけで防弾具を身につけない約300人の陸軍兵士と空軍兵士がワシントン特別区周辺の場所に配置されました。警棒をもたないその他の者たちは地下鉄駅に配置され、交通規制を支援しました。

 コンティは、この配置は「平和的な権力移行の基本的手順である、選挙人の投票の集計を止めようとして米議会議事堂への攻撃をはじめた数千人のアメリカ国民の群衆」に対抗するためには、「かろうじて足りた」といいました。

 議事堂攻撃に先立った集会に数千人の人びとが参加しましたが、建物に入ったのは約800人と推定されます。

 本部長は、攻撃の間に、彼は午後2時22分に州軍、首都警察と陸軍省の指揮官との電話に参加したといいました。彼は米国内に隊員を派遣する考えがないため、兵の派遣に重い腰を上げなかったと国防当局を非難しました。

 「州軍からすぐに『イエス』との言葉はありませんでした。対応は計画についての質問が多かった。地上軍みたいにみえるものの見方に、より集中されていました」とコンティはいいました。「私は呆然としました。私には命をかけて戦っている警察官がいて、我々はチェックボックスに印をつける演習みたいなことをやっていました」。

 サンド本部長は、首都警察は軍隊の支援や他の法執行機関からの十分な応援なしに大規模な襲撃を闘うための装備はないと証言しました。

 「単一の民間法執行機関に、特に首都警察に、いかなる犠牲を払っても建物を突破することに集中した大勢の武装し、暴力的で連携した個人の暴動を、十分な軍隊やその他の法執行機関の支援なしに撃退するための訓練と装備はありません」と彼は議員たちにいいました

 サンド本部長は占拠の翌日に辞職しましたが、警備の失敗は不十分な計画の結果ではなかったと議員たちにいいました。そのかわりに、彼は不十分な情報と暴力の範囲の予想の欠落のためだといいました。

 「適切に準備される情報がなく、首都警察は極度に暴力的な群集に対して議事堂を守るために大きく数で上回られ、取り残されました」と彼はいいました。「首都警察の警察官とパートナーの機関はあの日、とてつもない不均等に対して勇敢に戦いました」。

 群集と徒手格闘を行ったあと、少なくとも140人の警察官が負傷しました。州空軍の退役軍人の首都警察官、ブライアン・シクニック(Brian Sicknick)が群集と戦ったあとで死亡しました。

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 議事堂占拠事件の報告書はまだ公表されておらず、この公聴会はそのための調査の一環なのでしょう。

 サンド元本部長の発言はどうも信じられません。不穏な動きは事前に分かっていたのに、対応しなかったのは疑問です。4年以上経ってもトランプの異常な性格を理解していなかったのなら、観察力が足りなすぎるといえます。すでに大勢の心理学者がトランプを人格障害と診断しています。自分のためなら他人にどんな不利益が出ても気にしないことは理解できたはずです。大統領がそこまでしないと考えていたなら、それは考えが浅すぎます。

 国内での暴動に対して州軍の対応が遅いのは昔からです。1992年のロサンゼルス暴動でも州軍の対応はゆっくりでした。それは国内へ軍隊を派遣しない米軍の伝統のためですが、それは建国時からのことだから、すでに分かっていたことです。軍は事前にサンドに応援が必要かと尋ねていたのに、議事堂警察は要請していません。

 この公聴会では、トランプの集会を警察が監視していたかは明らかになっていません。群衆が議事堂へ向けて歩き出したのを警察が把握したのはいつかも。集会が開かれることは、事前にネットに載っていましたから、注意はできたはずです。大統領の政治活動を把握するなど恐れ多いのでしょうか?。たとえ、イカれた大統領でも。

 議会防護の対策は色々考えられますが、大統領警護にシークレットサービスがあるように、議会警察に議会を攻撃する企てがあるかを調べる部署を設けるのがよいかも知れません。FBIと協力して、極右団体などを監視するのです。

 アメリカには様々な法執行機関や情報機関がありますが、変な人物をトップにすえれば内側から容易に侵食されます。普通の人なら、このような騒動は国の脆弱性を海外に知らしめるだけだと考えますが、極度に自己中心的なトランプはそんなことに無頓着です。誤りも許されるのが民主主義とはいいながら、やはり、この種の誤りは致命的と思い知らされます。
posted by スパイク通信員 at 16:55| Comment(0) | 日記