military.comによれば、1月6日の議会議事堂を襲撃したトランプ派の不釣り合いな割合が退役軍人と現役隊員の間にありました。いま、主要な議員は彼らについて恩典すべてを奪い取るよう求めています。
軍隊と復員軍人省界で務めたアリゾナ州選出の民主党議員、ルベン・ガレゴ下院議員(Rep. Ruben Gallego)は、デニス・マクドナー復員軍人省長官(Department of Veterans Affairs Secretary Denis McDonough)に宛てた書簡で、「暴徒は恩典を享受すべきでなく、彼らはもはや相応しくありません」と強調しました。
「これらの個人の行為は米軍退役軍人の大多数を代表しません」と海兵隊の退役軍人のガレゴはいいました。「自身の政府を盛んに攻撃した退役軍人と現役軍人の多くは、未だに同胞の国民が与えた特別な恩典を享受しています」。
2月の時点で、起訴された暴徒すべての約13%が軍隊の経歴をもちます。しかし、国勢調査局によれば、退役軍人は2018年のアメリカの人口の約7%でしかありませんでした。
「この状況は不公正です」とガレゴ下院議員はつけ加えました。「1月6日に議事堂を襲撃した退役軍人、現役軍人すべては特権を与えられる倫理的資格を喪失しました」。
普通、退役軍人は重罪で有罪判決を受け、60日間より長く投獄されたら、障害年金は減額されます。復員軍人援護局によれば、20%より重いと障害と査定された障害退役軍人は、10%の障害割合に制限されます。障害割合が10%の退役軍人は、支払が半分に減らされます。復員軍人援護法の恩典も重罪で制限されます。
ガレゴ下院議員は、メリック・ガーランド司法長官(Attorney General Merrick Garland)が復員軍人援護局と調整し、占拠に関与した退役軍人の身元を提供することを求めました。彼はロイド・オースティン国防長官(Defense Secretary Lloyd Austin)にも統一軍規法典に関わる現役軍人や退役軍人を調査して起訴するよう求めました。
退職者が統一軍規法典で起訴され得る状況には制限があります。現役軍人は騒乱罪になる可能性があります。軍法は現役軍人は、彼らがその権威に対して人びと、暴動、暴力やその他の騒動と協力して、合法的な民間の権威の転覆や破壊を起こそうとした場合は有罪だといいます。
軍隊は軍隊内の過激主義を駆逐しようとしています。国防総省は、捜査官が過激主義とのつながりを発見したあと、12人の州軍兵が首都を守る任務から取り除かれたといいました。バージニア州軍の歩兵、ジャコブ・フラッカー(Jacob Fracker)は攻撃に関与して逮捕されました。
全軍の指揮官は過激主義の脅威について話すため、一日分の休みをとるよう指示されています。
今月早くのホワイトハウスの記者会見で退役軍人と軍隊の急進化について尋ねられ、マクドナー長官は復員軍人援護局は極右過激主義グループの懸念される部分が退役軍人である理由を調べているといいました。
彼はこれら警察官とガレゴ下院議員自身を含む、襲撃の間の別の退役軍人の英雄的行動も指摘しました。下院議員は他の議会のメンバーに安全を指示し、ガスマスクをつけるのを手伝いました。群衆に殺されたブライアン・シクニック警察官(Brian Sicknick)は州空軍の退役軍人でした。
「私はその日、議会のメンバーを含めて、退役軍人たちをみました。首都警察署と議事堂警察のメンバーを含め、彼らは並外れたことをした退役軍人でした。並外れたことをした退役軍人でした」とマクドナー長官はいいました。
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ガレゴ下院議員の意見は当然のことでしょう。議会議事堂を占拠して、議事を妨害した退役軍人には恩典を受けとる理由はありません。シリアの反政府派も元は多くがシリア軍の軍人でした。彼らは圧制に対して本当に立ち上がった人たちですが、トランプ派の反乱は飯事です。くだらない陰謀説を信じて、国家破壊に走った者たちに過ぎません。
戦前の日本の軍人は「国が滅びる」を連発して、軍事主義に走り、ソ連との戦いに備えると称して中国を拠点化しようとして失敗。世界を敵に回して戦争をして、国を破壊しました。軍人がどこか狂うと、国を壊す方向に向かうようです。実際、この議事堂襲撃事件がリベラル派の犯行だと主張する元航空自衛隊員とネットで話したくらいですから、日本にもこの種の人間が潜んでいると考えなければなりません。
こういう人たちは、軍人(自衛官も含む)としての哲学がなくて、単に目の前の仕事しかしていない人たちかもしれません。考えがないから、虚構話に飛びつくのです。自分で戦争について研鑽した人なら、そのようなデマに惑わされたりしません。なぜ軍人は必要か。国民の中で軍人はどう位置づけられるべきか。司法の中ではどうなのか?。軍人はどう行動するのがベストか。自分の立場に疑問を持つことの方が、迷わず仕事をするよりよいのかもしれません。迷う人間は慎重だから、その方が間違いをしないかもしれません。
特に、軍事に何の疑いも持たず、自国を守るものだから当然よいものだと信じるようなタイプの人。こういう人を最近、よく見かけます。聞きかじりの軍事論だけで結論に至ってしまった人は、覚えた理屈で対応できない場合になったときに、不安に陥るでしょう。
2021年03月24日
議事堂事件に参加した元軍人の恩典をどうするか?
posted by スパイク通信員 at 20:51| Comment(0)
| 日記
2021年03月04日
ゴーンを逃がした男の経歴
カルロス・ゴーンを逃亡させたマイケル・テイラー(Michael Taylor)をやたら褒める国内記事を見かけたので、MilitaryTimesから彼の背景が分かる記事を探し、紹介します。去年5月の記事なので、一部、情報が古いところもあります。
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監視カメラが世界で最重要指名手配の人物の一人を運ぶジェット機を降りてくるマイケル・テイラーをとらえた数十年前、元グリーンベレーは危険な任務を引き受けることで高い評判をとっていました。
何年もの間、テイラーは誘拐された子供を救出するために両親たちに雇われていました。彼はマサチューセッツ州の麻薬ギャングをおとり捜査するためにFBIのおとり捜査官をやりました。さらに、彼はイラクとアフガニスタンで軍の契約業者として働き、任務は彼を連邦詐欺事件でユタ州の刑務所に入れました。
テイラーが12月に日産のCEO、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)を日本から脱出させることに関連したとき、この経営者は会計の不正行為で裁判を待っていて、米軍と法曹界はすぐに名前を認識しました。
テイラーは「ほとんどの人びとが考えもしない状況に彼自身を関与させてきましたが、すべての正しい理由のためでした」と、1990年代初期に警備コンサルタントとして知られていたボストンの元連邦検察官ポール・ケリー(Paul Kelly)は今年早くにいいました。
「彼が日本で行われたことに関与していたかもしれない話を聞いて、私が驚くかといえば、まったく驚きません」。
水曜日、数カ月の逃亡の後、59歳のテイラーと27歳の息子、ピーター(Peter)は、ドリルで空気穴をあけた荷物にゴーンを隠して、チャーターしたジェット機で日本が密出国させたとする罪で、マサチューセッツ州で逮捕されました。捜査官たちはレバノン生まれのテイラーの同僚、ジョージ・アントーニ・ザィク(George-Antoine Zayek)を未だ探しています。
いま、テイラーらの弁護士を務めるケリーは、彼らはいくつかの法的、事実に基づく立場で日本の送還要請に異議を唱える計画です。
「マイケル・テイラーは傑出した退役軍人で愛国者です。彼と彼の息子両方がこれらの問題に関する公正な審問を受けるに値します」とケリーは電子メールでいいました。
テイラーを知る者たちの一部は、彼はユタ州の事件にさかのぼる法的問題をもつ疑問の余地があるキャラクターだといいます。しかし、他の者たちは彼を愛国者、よき指導者で家族思いの男で、常に支払い能力が低い者を含む依頼人のために自身を危険にさらす男と賞賛します。
「彼は私が知る中で最もアメリカ人らしい人です」とテイラーの助手、バーバラ・アテリオ(Barbara Auterio)は2015年の彼の有罪判決に先立ち、連邦裁判官に向けて書きました。「彼が好きな歌は国家です」。
1993年、マサチューセッツ州の州警察官は、FBIの貴重な情報提供者を細かく調べるのを止めるよういわれたあと、テイラーを麻薬密輸で捜査し、彼の監督者を訴えました。1998年、テイラーは恐喝で告発された全米トラック運転手組合の幹部に対して証言する見返りに免責を認められました。ボストン・ヘラルド紙によれば、1999年、彼は依頼人の別居中の妻の車の中にマリファナを仕掛けたことで有罪を認め、それは彼女の逮捕につながりました。
テイラーは2011年にマサチューセッツ州の私立予備校、ローレンス・アカデミー(Lawrence Academy)のフットボールのコーチを辞任し、2つの肩書きを剥奪されてヘッドラインを飾りもしました。テイラーはディビジョンTの新メンバー7人を含むチームメンバーのために授業料を負担することを含め、不適切な寄付でも非難されました。
「彼がフィールドの向こうで私たちに怒鳴っていたのは不愉快でした。彼は私たちにボールを蹴るに足る男ではないと非難していました」と、ロードアイランド州のセント・ジョージズ校のコーチとしてテイラーに反対したジョン・マッケイ(John Mackay)はいいました。「彼の熱意は、おそらく彼が人生で行うすべてのことと同じく甚大です」。
テイラーとパートナーが数十年前に設立した警備ビジネスは最初は民間調査に集中しましたが、取り扱い件数は元配偶者によって海外に連れ去られた子どもを持つ親を含めて、企業の仕事と国務省とFBIからの非公式な委託を通じて増えました。
「マイケル・テイラーは、私を助けられたこの偉大な国で唯一の人物で、彼はやりました」と、息子がベイルートに連れ去られたカルフォルニア州の女性はユタ州の軍契約訴訟の判決手続の裁判官にあてて書きました。「マイケル・テイラーは私の息子を連れ戻しました」。
2012年、連邦検察官はテイラーが米将校から得た秘密の情報を使ってアフガン兵を訓練する米軍の契約を勝ち取ったと主張しました。検察官はテイラーが契約が調査されていると知ったとき、FBIと友人に介入するよう頼んだといいました。
政府は500万ドルをテイラーの会社の銀行口座から押収し、彼は2つの罪状で有罪を認める前に刑務所で14ヶ月間を過ごしました。政府は200万ドルと没収した車を会社に返すことに同意しました。
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この記事はテイラーのごく一部しか表現していないでしょうが、彼は特殊部隊の世界にいすぎて、やり過ぎる人の典型のように思えます。なせばなる式の行動哲学は民間社会ではやり過ぎになることが多いのです。目的のためには可能なことはなんでもやるという考え方に陥り、自分が捜査されていると知れば、それを止めようとする訳です。自分はこの世界に長くいるのだから、その筋の人脈は多い。それを頼れば何とかなると考えるのです。
アマチュアスポーツの世界で軍隊式を通そうとすれば、それは誰かの反発を招きます。射撃技術を競うテレビ番組で、スポーツ射撃と元特殊部隊隊員の意見が対立するのをみたことがありますが、それを連想させることです。
誘拐された子どもを連れ戻すのと、裁判中の人物を逃亡させるのとでは話はまるで違います。犯罪行為になるのは当然で、その罪は免れません。
テイラーの妻は、夫が日本で拷問されると心配していると伝えられますが、これは太平洋戦争で日本軍が捕虜を拷問したことからの連想でしょう。過去の不正行為はいまでも追求されます。こうした行為は長く尾を引くことは記憶しておくべきです。
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監視カメラが世界で最重要指名手配の人物の一人を運ぶジェット機を降りてくるマイケル・テイラーをとらえた数十年前、元グリーンベレーは危険な任務を引き受けることで高い評判をとっていました。
何年もの間、テイラーは誘拐された子供を救出するために両親たちに雇われていました。彼はマサチューセッツ州の麻薬ギャングをおとり捜査するためにFBIのおとり捜査官をやりました。さらに、彼はイラクとアフガニスタンで軍の契約業者として働き、任務は彼を連邦詐欺事件でユタ州の刑務所に入れました。
テイラーが12月に日産のCEO、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)を日本から脱出させることに関連したとき、この経営者は会計の不正行為で裁判を待っていて、米軍と法曹界はすぐに名前を認識しました。
テイラーは「ほとんどの人びとが考えもしない状況に彼自身を関与させてきましたが、すべての正しい理由のためでした」と、1990年代初期に警備コンサルタントとして知られていたボストンの元連邦検察官ポール・ケリー(Paul Kelly)は今年早くにいいました。
「彼が日本で行われたことに関与していたかもしれない話を聞いて、私が驚くかといえば、まったく驚きません」。
水曜日、数カ月の逃亡の後、59歳のテイラーと27歳の息子、ピーター(Peter)は、ドリルで空気穴をあけた荷物にゴーンを隠して、チャーターしたジェット機で日本が密出国させたとする罪で、マサチューセッツ州で逮捕されました。捜査官たちはレバノン生まれのテイラーの同僚、ジョージ・アントーニ・ザィク(George-Antoine Zayek)を未だ探しています。
いま、テイラーらの弁護士を務めるケリーは、彼らはいくつかの法的、事実に基づく立場で日本の送還要請に異議を唱える計画です。
「マイケル・テイラーは傑出した退役軍人で愛国者です。彼と彼の息子両方がこれらの問題に関する公正な審問を受けるに値します」とケリーは電子メールでいいました。
テイラーを知る者たちの一部は、彼はユタ州の事件にさかのぼる法的問題をもつ疑問の余地があるキャラクターだといいます。しかし、他の者たちは彼を愛国者、よき指導者で家族思いの男で、常に支払い能力が低い者を含む依頼人のために自身を危険にさらす男と賞賛します。
「彼は私が知る中で最もアメリカ人らしい人です」とテイラーの助手、バーバラ・アテリオ(Barbara Auterio)は2015年の彼の有罪判決に先立ち、連邦裁判官に向けて書きました。「彼が好きな歌は国家です」。
1993年、マサチューセッツ州の州警察官は、FBIの貴重な情報提供者を細かく調べるのを止めるよういわれたあと、テイラーを麻薬密輸で捜査し、彼の監督者を訴えました。1998年、テイラーは恐喝で告発された全米トラック運転手組合の幹部に対して証言する見返りに免責を認められました。ボストン・ヘラルド紙によれば、1999年、彼は依頼人の別居中の妻の車の中にマリファナを仕掛けたことで有罪を認め、それは彼女の逮捕につながりました。
テイラーは2011年にマサチューセッツ州の私立予備校、ローレンス・アカデミー(Lawrence Academy)のフットボールのコーチを辞任し、2つの肩書きを剥奪されてヘッドラインを飾りもしました。テイラーはディビジョンTの新メンバー7人を含むチームメンバーのために授業料を負担することを含め、不適切な寄付でも非難されました。
「彼がフィールドの向こうで私たちに怒鳴っていたのは不愉快でした。彼は私たちにボールを蹴るに足る男ではないと非難していました」と、ロードアイランド州のセント・ジョージズ校のコーチとしてテイラーに反対したジョン・マッケイ(John Mackay)はいいました。「彼の熱意は、おそらく彼が人生で行うすべてのことと同じく甚大です」。
テイラーとパートナーが数十年前に設立した警備ビジネスは最初は民間調査に集中しましたが、取り扱い件数は元配偶者によって海外に連れ去られた子どもを持つ親を含めて、企業の仕事と国務省とFBIからの非公式な委託を通じて増えました。
「マイケル・テイラーは、私を助けられたこの偉大な国で唯一の人物で、彼はやりました」と、息子がベイルートに連れ去られたカルフォルニア州の女性はユタ州の軍契約訴訟の判決手続の裁判官にあてて書きました。「マイケル・テイラーは私の息子を連れ戻しました」。
2012年、連邦検察官はテイラーが米将校から得た秘密の情報を使ってアフガン兵を訓練する米軍の契約を勝ち取ったと主張しました。検察官はテイラーが契約が調査されていると知ったとき、FBIと友人に介入するよう頼んだといいました。
政府は500万ドルをテイラーの会社の銀行口座から押収し、彼は2つの罪状で有罪を認める前に刑務所で14ヶ月間を過ごしました。政府は200万ドルと没収した車を会社に返すことに同意しました。
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この記事はテイラーのごく一部しか表現していないでしょうが、彼は特殊部隊の世界にいすぎて、やり過ぎる人の典型のように思えます。なせばなる式の行動哲学は民間社会ではやり過ぎになることが多いのです。目的のためには可能なことはなんでもやるという考え方に陥り、自分が捜査されていると知れば、それを止めようとする訳です。自分はこの世界に長くいるのだから、その筋の人脈は多い。それを頼れば何とかなると考えるのです。
アマチュアスポーツの世界で軍隊式を通そうとすれば、それは誰かの反発を招きます。射撃技術を競うテレビ番組で、スポーツ射撃と元特殊部隊隊員の意見が対立するのをみたことがありますが、それを連想させることです。
誘拐された子どもを連れ戻すのと、裁判中の人物を逃亡させるのとでは話はまるで違います。犯罪行為になるのは当然で、その罪は免れません。
テイラーの妻は、夫が日本で拷問されると心配していると伝えられますが、これは太平洋戦争で日本軍が捕虜を拷問したことからの連想でしょう。過去の不正行為はいまでも追求されます。こうした行為は長く尾を引くことは記憶しておくべきです。
posted by スパイク通信員 at 17:34| Comment(0)
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