2020年12月23日

中露が西太平洋で合同パトロール

 military.comによれば、ロシア軍と中国軍の爆撃機がますます増す緊密なモスクワと北京の間の軍事的つながりを示し、火曜日に西太平洋上で合同パトロール任務を行いました。

 ロシア軍は、同軍のTu-95戦略爆撃機2機と中国軍のH-6K爆撃機が日本海と東シナ海上空を飛んだといいました。

 ロシア国防省は声明で、合同任務は包括的なロシア・中国のパートナーシップを発展させ、深めることを意図しており、さらに2つの軍の間の協力レベルを増加させ、共同行動の能力を拡大し、戦略的安定を強化するといいました。

 国防省はパトロール飛行は「いかなる第3国にも向けられていなかった」とつけ加えました。

 火曜日の任務は2019年7月のパトロール以来、同じ地域上空における2度目の同種の飛行でした。

  飛行はアメリカと彼らの関係の緊張が増す中で、モスクワと北京の間の軍事協力を深める兆しである、将来の露中軍事同盟を排除できないという、ロシアのウラジミール・プーチン大統領(President Vladimir Putin)の10月の声明に引き続きます。(関連記事はこちら

 それまで、ロシアと中国は「戦略的パートナーシップ」を歓迎していましたが、軍事同盟を形成する可能性についていかなる対話も否定しました。

 プーチンは10月に、ロシアは高度な機密の軍事技術を中国と共有し、それはロシアの国防能力を大きく強化するのを助けたとも指摘しました。

 ロシアは西側との関係がモスクワによるウクライナのクリミア半島の併合、2016年の米大統領選挙へのロシアの介入の告発などをめぐり、冷戦後の低い位置へ落ち込んだことから中国とのより強力なつながりを模索しています。

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 日本ではまったく意識されていませんが、このプーチンの発言は日本にとってはとても嫌な内容です。

 中国とロシアは国連の常任理事国です。その立場上、容易に戦争を始めることはできず、両国と隣国とする日本には大きな抑止となっています。いま、国内で語られる中国脅威論はこの事実を無視しています。しかし、この2カ国が「国連はいらない。中露でなんでもできる」と判断する状況が生まれたら、日本の隣に大きな脅威が突然出現することになります。

 だから中露が軍事的つながりを深めることに日本は神経質になるべきなのに、まったく関知していません。かわりに無用な中国脅威論が吹き荒れています。

 今回のパトロール任務も、まだ回数が少なく、儀礼的なものといえますが、緊張がさらに高まると飛行の回数が増え、戦闘機によるパトロール任務に変わるかもしれません。それでも、日本に着上陸侵攻をしなければならないような可能性は小さく、占領まで行かなくても、空爆や巡航・弾道ミサイルなどによる武力を用いた威圧が行われる可能性も大きくはないでしょう。それでも、緊張のレベルが上がる可能性を無視するべきではありません。
posted by スパイク通信員 at 09:40| Comment(0) | 日記
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