2021年06月20日

ミレー統合参謀本部議長が中国の台湾侵攻を否定

 ロイター通信によれば、7月17日に、マーク・ミレー統合参謀本部議長(Joint Chiefs of Staff General Mark Milley)が上院歳出委員会の公聴会で、中国が台湾に侵攻するかについて意見を述べました。記事から議長の発言を取り出して紹介します。

 「台湾は中国の中心的な国益のままだが、今は軍事的にそれを行う意図や動機は小さい」。

 「軍事的にそれ行う理由はなく、彼らはそれを知っている。だから、私は近々、近未来においては可能性はおそらく小さいと考える」。

 「能力の点での私の評価をいうと、中国には、彼らがそうすると望めば、台湾の島全体に向けた軍事作戦を行うための、現実の、本当の能力を開発する方法があると考える」

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 ミレー統合参謀本部議長の発言は軍事的に妥当なものと考えます。

 バイデン政権になって、トランプ政権への反動として、台湾がクローズアップされています。トランプ政権が同盟国に冷たかったことを反映して、バイデン政権は自分たちはそうではないとアピールしようとしています。そこで、中国が台湾に手を出したらただでは置かないと警告しているのです。

 しかし、軍事的には、中国が海兵隊を増強しているとはいえ、海峡を無事に渡って台湾に上陸するのは難しいと見られています。海峡の潮の流れは早く、米軍の潜水艦もいることを考えると、上陸部隊を載せた船が無事に台湾沿岸に到着できるかは疑問です。

さらに、政治的な環境を考えると、国連で説明ができないような行動をあえてやって、信用を永久に失うことはしないだろうといえます。

 しかし、中国は「ワン・チャイナ」を言い続けなければならず、そのために海兵隊などの上陸部隊を保持し続けないと格好がつきません。

 この構図を理解しないと、台湾侵攻は可能性が低いことを理解できないし、まして、尖閣諸島や沖縄なんかに侵攻できないことも理解できません。

 中国の拡張主義は防衛関係者が自衛隊のために利用している場合が多く、ほとんどの主張は信じるに値しません。
posted by スパイク通信員 at 07:05| Comment(0) | 日記
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