2021年06月10日

議事堂占拠事件について上院が報告書を発表

 military.comによれば、1月6日の誤った連絡、混乱と官僚主義的な失敗が米議会議事堂で暴徒を鎮圧するために州軍を派遣するための努力を紛糾させたと、火曜日に公表された上院の報告書は結論しました。

 上院国土安全保障政府問題委員会と上院規則委員会の超党派報告書によれば、国防総省当局は、なぜコロンビア特別区州軍をその日の午後5時まで派遣しなかったのかを十分に説明できませんでした。

 国防総省の対応は、指揮官たちが特別区当局から連絡を受けたときに、彼らが何をすることを求められていたのかや、正式な命令が出されたのか、誰と調製すればよいかが分からないこともあって、何時間も遅れたと報告書は結論しました。

 国防総省当局は上院の調査者に、ジョージ・フロイド(George Floyd)殺害のあと、昨年夏の民間の暴動に対する国防総省の手荒な対応について彼らが受けた批判、特に抗議者の頭上に軍用ヘリコプターを飛ばしたこと、が1月6日の暴動にどう対応するかで国防総省をより慎重にしたといいました。

 報告書は国防総省当局が行き過ぎた軍事化の体裁を避けるために、特別区州軍を派遣する前に「明確な派遣計画」を必要としたと信じるといいました。

 2020年の事件の後、国防総省は、緊急対応部隊(QRF)を派遣する前に当時の陸軍長官ライアン・マッカーシー(then-Army Secretary Ryan McCarthy)が署名し、「最後の手段としてのみ」用いられることを必要とすることを含め、州軍の派遣を統制するための措置を整備しました。

 「米議会議事堂警察、州軍などの英雄的な行動のおかげで、1月6日、暴徒は自由で公正な大統領選挙の認定を妨害する目的を果たせませんでした」と、ミシガン州選出の民主党議員、ゲーリー・ピーターズ上院議員(Sen. Gary Peters)はリリースでいいました。彼は国土安全保障委員会の議長です。

 「1月6日の事件は恐ろしいものであり、超党派の調査はこの攻撃に対する警備の準備と緊急対応において、数多くの受け入れがたい広範な破綻を特定しました」とピーターズ議員は続けました。「我々の報告書は、こういう攻撃が再発しないようにするために、これらの失敗に対応し、議事堂の警備を強化するための重要な勧告を提供します」。

 あの午後、トランプの支持者の群れが選挙結果に怒り、議事堂の施設に押しかけたために地元当局が最初に陸軍と州軍の指揮官に電話をかけたとき、国防総省当局は要請が明確でなく、彼らは要求される援助の種類が何かを明確にする必要があるといいました。

 ムリエル・ボウザー特別区市長(D.C. Mayor Muriel Bowser)は午後1時34分にマッカーシー長官に電話し、群集が統制できなくなっているため、首都警察から国防総省が何か要請を受けていないか尋ねたと、報告書はいいました。

 報告書によれば、暴動のあとで辞職した元議事堂警察署長、ステファン・サンド(Steven Sund)も、特別区州軍指揮官、ウィリアム・ウォーカー大将(Gen. William Walker)に午後1時49分に助けを求める電話をしました。

 州軍の支援の明白な要請は最終的に午後2時30分頃に届いたと報告書はいいますが、さらなる誤った連絡が対応を混乱させ、立案に数時間かかりました。当時の国防長官、クリストファー・ミラー(Defense Secretary Christopher Miller)は、マッカーシー長官がウォーカー大将と任務の分析を行うと理解し、午後3時04分に派遣に対して署名しました。

 しかし、マッカーシー長官は別の理解をしていたと、報告書は結論しました。彼は州兵が特別区の本部を出る前にミラー長官に説明して彼の承認を得る必要があると考えました。マッカーシー長官は特別区当局と相談して計画を練り、州軍はボウザー署長が陸軍長官に電話をした3時間後、午後4時35分までに派遣する承認を受けました。州軍は最終的に約30分後の午後5時02分に動き出しました。

 報告書は、なぜそこに達するのにこうも時間がかかったかを「誰も説明できなかった」といい、混乱と連絡の破綻をあげました。

 報告書は議事堂警察の指揮官たちが緊急事態を宣言したり、外部の助けを要請するための必要条件を理解していなかったことも指摘しました。たとえば、議事堂警察委員会は特別区州軍に助けを求める前に彼ら全員が同意する必要があるかどうかで意見が分かれたと報告書はいいます。

 サンドは1月6日に先立って委員会に非常事態宣言と州軍の支援のための公式の要請を送りませんでした、これは暴動が勃発したら素早く対応するための彼の能力を困難にしたと報告書はいいました。彼が助けが来るために州軍に一方的に要請する権限をもたなかったためです。

 報告書は議会に、州軍の派遣が遅れるのを防ぐために、議事堂警察署長に緊急事態において特別区州軍に助けを求める権限を与え、承認プロセスと指揮系統を明らかにする法律を通過させることを助言しました。

 報告書は国防総省が一度は1月3日に、再び1月4日に議事堂警察に2回、特別区州軍からの助けの要請は必要ではなく、求めないことを確認したことを発見しました。

 国防総省と特別区州軍は、必要となるかもしれない支援と装備のレベルと指揮統制をどう機能させるかを含め、民間の騒乱とテロリズム事態に素早く対応するためにシナリオと不測の事態の計画を練
るべきだったと報告書は勧告しました。これは混乱を減らし、広がる緊急事態にずっと早くに対応する力を可能にすると、報告書はつけ加えました。

 州軍も緊急事態において即座に支援するために近くの管轄区域から兵士を動員する訓練すべきだと報告書は勧告しました。さらに、QRFが特別な事件のために対応が承認されたら、国防総省はどこで実施するかをいつ決定するのか、事件に素早く対応するのを確実にすべきだと報告書はいいました。

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 この報告書の全文はこちらにあります。

 アメリカでは毎度、暴徒に対する軍の対応は遅れます。ロスアンゼルス暴動の時もそうでした。繰り返し指摘することですが、アメリカは建国以来、軍が市民生活に介入することを罪としています。よって、そのために準備をすることを嫌い、それが今回の対応の遅れの原因となりました。しかし、アメリカのように大きな国では、こういう事件もたくさん起きる事件の一つとみなされ、国全体がその方向に傾くことがないという特徴もあります。

 軍が武装して議会施設に入ること自体、特別なことだと米軍は考えています。記事にある軍用ヘリコプターが抗議者の頭上を飛行したことも問題視されています。ヘリコプターには赤十字の記章がつけられていたので、問題はさらに大きくなりました。特に中立が求められる救護用のヘリコプターを威嚇のために群衆の頭上を飛ばしたのかと疑われたのです。日本はこういうことに無頓着なので、何かあったら機動隊が行ってくれると単純に考えます。実際、ネット上で自民党支持者が、暴徒が暴れているのだから軍隊で取り締まれと叫んでいるのを見ました。「大人しくしなさい」と教えられている日本人は、暴徒側に理解を示すことはありません。その行き過ぎた結果が戦前の軍人の暴走だったことも、あまり反省していません。

 前に紹介した記事では、装備品を取り出して兵士に配るだけでも時間を要したことが指摘されていますが、この記事には出てきません。報告書には書いてあるのかも知れませんが、これは訓練で短縮するしかありません。しかし、これは軍隊が短時間で武装して議会に入れることを意味するので、クーデターに利用されるという懸念もあります。一方で、マイク・ペンス副大統領を絞首刑にするために、暴徒は死刑台を持参して、議事堂の敷地内に組み立てもしました。もし、ペンスが彼らに拘束されていたら、どうなったのかは明白です。連邦議員たちはきわめて危険な場にいたことは、議事堂内のカメラ映像で明らかになりました。議員たちが議場から避難した1分後には暴徒が議場に入っています。これらの対立する要素をどう解決するかがポイントです。

 州軍が議事堂に入ってから、どのように群衆を排除したかの情報はまだ出ていません。対暴動訓練では、盾で身を守りながら、火炎瓶は素早く足踏みをして火を消し、前進しながら群衆を追い立てる訓練をしますが、今回はどのようにやったのでしょうか。全方位から議事堂を囲み、同時に群衆を包囲して投降を迫ったのか。直ちに警棒で制圧したのか。州軍が到着した頃には群衆の大半は消えうせていたのか。この辺の詳細も知りたいと思っています。
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2021年06月05日

米軍将校が大統領侮辱で軍法違反の疑い

 military.comによれば、米陸軍は予備役将校で米下院の候補者を、彼が党のメディアショーに制服を来て登場し、後にジョー・バイデン大統領(President Joe Biden)が合法的な最高指揮官であることを否定したあと調査を行っています。

 アレックス・ストバル中尉(First Lt. Alex Stovall)は陸軍第91訓練師団に配属された従軍聖職者候補者です。彼は2013年1月に志願しました。彼は共和党員としてアリゾナ州第9下院選挙区で立候補しています。そこはフェニックス市(アリゾナ州の州都)の地域です。

 「我々は状況に気がついており、調査をしています」と、陸軍予備役司令部報道官のサイモン・フレーク中佐(Lt. Col. Simon Flake)は声明でいいました。「米陸軍予備役は、あらゆる党派の政治的候補者、選挙運動あるいは目的を国防総省が支援、承認または推奨していると認識されることを避けるために、隊員が党派的な政治運動に関与することに関する国防総省の長年の政策に従います」。

 フレーク中佐は、彼は調査の詳細にコメントできないといいました。

 4月のショーで、ストバル中尉はバイデンが大統領だとは信じられないといいました。「One America News Network」の別のインタビューで、彼は制服で登場して彼の選挙運動について話をしました。OANNは大統領選挙が違法だったということを含め、複数の陰謀論に放送時間を与えています。

 選挙運動の広報、ジョエル・ベイリー(Joel Bailey)によれば、OANNとのインタビューは、ストバルが軍の任務から家へ戻り、服を着替えていなかったときへ予定が変わったということです。しかし、ストバルは迷彩の上着を脱ぎ、制服の下層のコヨーテブラウンのティーシャツでインタビューを行いました。

 最初の主要な選挙運動の宣伝で、ストバルは複数回、制服で登場しましたが、画像は「米軍や国防総省の承認を意味しない」と述べる説明文を画面下に表示しました。

 他2人の兵士、少佐と下士官も広告に現れました。ストバルが党派の広告で彼らが取り上げられることで、彼らの合意を得たかは不明です。

 広告の間に、ストバルは彼を陸軍の聖職者として身元を明らかにして、「AOCなのような社会主義者は2つのことを嫌います。神とアメリカです」といい、ニューヨーク州の民主党議員、アレキサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(Rep. Alexandria Ocasio-Cortez)に言及しました。

 Military.comとのインタビューで、ストバルは彼は聖職者になるための候補者で、聖職者は資格を得るために様々な実績を積まなければならないといいました。

 ストバルはMilitary.comに、彼はいかなるルールにも反しておらず、規則は彼の側にあるといいました。そのインタビューの中で、彼は2020年の選挙が合法かについてコメントを拒否しました。インタビューは、Military.comが詳細を求めた直後に終了させられました。

 トランプ派の群集による1月6日の死者を出した米議会議事堂への襲撃は、一部にはバイデンではなくドナルド・トランプ元大統領(Donald Trump)が選挙に勝ったという陰謀論によって触発されたともいわれます。

 ストバルの最初の主要な選挙運動広告は顕著にオカシオ・コルテスを取り上げました。彼は、彼はもともと彼女に対抗して、彼女の選挙区が彼が選挙運動を行っている場所から2,400マイル以上離れているにも関わらず立候補したとMilitary.comにいいました。彼が対抗して立候補している特定の政策は何かを尋ねると、彼は「全部です」と答えました。

 ストバルが共和党の予備選挙を通過した場合は、彼は前の選挙戦で61%の票を獲得して勝った現職議員のグレッグ・スタントン下院議員(Rep. Greg Stanton)と直面しそうです。

 「the Military Religious Freedom Foundation (MRFF)」の理事、マイキー・ウェインシュタイン(Mikey Weinstein)は、彼はストバルが将校が大統領に対して侮辱する言葉を使えないことを述べる「公人への侮辱」を含むいくつかの統一軍規法典(the Uniform Code of Military Justice)違反で有罪になる可能性があると信じるといいました。

 ストバルは、一般的に兵士が制服を来て党派的な活動をすることを禁じると述べる国防総省命令1344.10違反でも有罪になり得ると、ウェインシュタインはいいました。

 「これが公人の侮辱の実例でないなら、その時点で規則を廃止するしかありません」と、彼はMilitary.comとのインタビューでいいました。

 ウェインシュタインはMilitary.comに、MRFFはストバルを調査するよう国防総省を後押しし、バイデンに書簡を送り、速やかに陸軍将校に懲戒処分を行うよう促したといいました。

 「我が軍には理由があってUCMJがあります」とウェインシュタインは火曜日に大統領に向けて書きました。「それなしには、我が軍を最適に指揮するために必要な健全な秩序、士気、規律と部隊の団結の必要条件は、致命的な混沌へと崩壊します」。

 国防総省は元陸軍大尉、ハロルド・アールズ(Harold Earls)も、米議会の立候補で立場を利用したり、党派的な政治広告のために軍のメディア資産を悪用したかで調査しています。

 ジョージア州第6選挙区で共和党員として立候補しているアールズはアーリントン国立軍人墓地で追悼する金星章の家族の映像と墓のクローズアップを用いるビデオ映像で選挙運動を発表しました。この広告はほとんど墓地での彼の軍務に集中します。Military.comの報道のあと、アールズの陣営はYouTubeからこの広告を削除しました。

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 ストバル中尉は完全に勘違いをしているようです。どう見ても、彼の行動は軍法に違反しています。バラク・オバマが大統領選に立候補したとき、複数の軍人からアフリカ生まれのオバマはアメリカの大統領になれない、そういう大統領の命令には従えないという発言がありましたが、彼らは後で撤回しています。軍人の政治的中立に厳しい米軍では、この種の発言は内容を問わずに禁止されています。

 軍服を着て政治活動を行ってはいけない規則は、上着を脱いだから回避できるわけではありません。帰宅中に撮影したことは理由になりません。予定を変更するとか、私服に着替える必要がありました。

 さらに、政治的意見をいうことは特に厳しく禁じられています。かつて、政治集会に制服を着て参加して、地元テレビ局のインタビューに答え、それがテレビニュースで報じられたことで処罰された兵士がいました。マイクを向けられても「私は軍人だから政治的発言は許されていない。軍規違反になる」と断るべきなのです。

 先日、CNNでキリスト教徒の間に陰謀論が広がっている問題を報じていました。ストバル中尉の事件はその典型なのでしょう。
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2021年06月01日

退役軍人が陰謀論にはまる理由

 military.comによれば、1月6日のトランプ派の米議会議事堂への襲撃の中に退役・現役隊員がいたことは軍隊内の過激主義の潜在的な問題を強調します。

 襲撃者には35歳の退役空軍兵のアシュリー・バビット(Ashli Babbitt)が含まれました。彼女は暴動の間に法執行官に射殺されました。攻撃の結果、調査官が彼らが過激主義とつながりがあることを見出したあとで、少なくとも12人の州兵が議事堂の警備任務から外されました。バージニア州軍の歩兵、ジャコブ・フラッカー(Jacob Fracker)は群集と共に建物に侵入した疑いで逮捕されました。彼はその時、勤務中でした。

 「the Combating Terrorism Center」の評価によれば、3月31日の時点で暴動に関連して起訴された357人中、少なくとも43人に軍隊の職歴がありました。

 この問題を何年も研究しているイラク戦争の帰還兵、クリストファー・ゴールドスミス(Kristofer Goldsmith)は、退役軍人が陰謀論に感化されやすいか、陰謀論に入りやすいかどうかという証拠はないといいました。しかし、社会的な影響力と軍隊での訓練があるために、彼らは比べるものがないくらい偽情報のキャンペーンのターゲットにされると、彼はつけ加えました。

 「退役軍人は増強力です」とゴールドスミスはMilitary.comとのインタビューでいいました。「退役軍人がこうしたグループに引きつけられることで、より心理的に弱いことを示す証拠はありません。しかし、退役軍人は経済的効率が高いターゲットです。彼らに信じさせたいものを信じさせたり、投票させたいことに投票させたり、大衆に対する暴力に参加する願望を持つよう納得するよう転向させるなら、その人物の家族とソーシャルネットワークをとりわけ利用したくもなります」。

 ゴールドスミスは木曜日、国内の過激主義を分析する会社「Sparverius」を開始しました。彼は過激主義はより洗練されて成長しているといい、極右グループの最近の指導者たちは、おそらく人びとが想像するものではありません。彼らは健康的で経済的に成功し、武術を鍛錬し、比較的に博識だと、彼はいいました。

 彼はインターネットのダークな部分について議会、メディアと潜在的な顧客を教育することを望んで、急進派の掲示板で多くの時間を過ごしました。

 過激主義に陥ることは、ゆっくりとした目立たない過程かもしれないと、ゴールドスミスは説明しました。フェイスブックとユーチューブのようなウェブサイト上のアルゴリズムは人びとを急進的なコンテンツにさらし、ゆっくりと彼らを転向させかねません。

 特に、主流で一般的に害がなさそうなソーシャルメディアのページ、テレビ番組とポッドキャストは、急進派のコンテンツの跡を追うパン屑を作るアルゴリズムをもっているかもしれないと、ゴールドスミスはいいました。彼はそうしたアルゴリズムを、より強い服用を勧める麻薬業者になぞらえました。

 「あなたはおそらくは気分がよくなります。それは麻薬業者が麻薬を提供するということと同じです。あなたが気に入ると、その業者やアルゴリズムはもっともっと提供します」と彼は説明しました。

 退役軍人は一般的に保守主義に傾き、一般的に大衆よりも銃所持者になりがちです。連邦のデータは半分近い退役軍人が少なくとも一丁の火器をもつことを示します。この組み合わせは、彼らを過激主義の主要なターゲットにするとゴールドスミスはいい、主流の極右メディアがゆっくりと過激なメディアへ時間をかけて導けるのだと、さらにつけ加えます。彼は銃砲のコンテンツや保守主義のメディアは何も悪くないと指摘しつつ、過激主義のコンテンツとオンラインの陰謀論はそうではない目立たない素材へつながることが多いといいました。

 「私は拳銃のグリップのような道具の広告をクリックしました」と彼はいいました。「次の数週間は単に武器の広告ではなく、広告は世界が終わろうとしていて、私には備える必要があるといいました」。

 ゴールドスミスは何年も過激主義、オンライン詐欺と偽情報を探し回りました。彼は議会で証言し、2016年の選挙広告で退役軍人を狙った外国の主体(特にロシア)を見つけた2年間の調査のあと、200ページの報告書を出しました。

 彼の発見の一例は「Vets for Trump」とよばれるフェイスブックのページでした。それは外国人が運営し、131,000人のフォロワーをもちました。親ロシアの宣伝と反FBIのコンテンツを投稿し、頻繁に民主党の高位の人物を攻撃したと、彼はいいました。

 国防総省は指揮官のために、部隊編成の中で適切に過激主義に対処するための広範なガイダンスを発行しました。しかし、過激主義を根絶するための運動は政治的な地雷原に変化しました。

 共和党員は、国防総省が政治的な正しさを推進し、思想を取り締まっているといい、軍隊内の白人至上主義の懸念とそのほかの過激なイデオロギーの懸念を取り上げませんでした。

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 ゴールドスミスの意見は興味深いですね。ソーシャルメディアは会員が興味をもちそうなトピックを自動的に調べて表示します。ほっておいても、極右メディアに誘える。私はフェイスブックに参加したとき、誰彼構わずに表示された人に友だち申請しました。そうしたら、右から左まで実にバラエティに富んだ意見を目にするようになりました。マーケティングのためのアルゴリズムが過激主義を意図せずして促進するとは皮肉です。

 共和党が過激主義を駆逐したい米軍の足を引っ張っているのは確かです。先月20日からアリゾナ州で去年の大統領選挙の再集計監査が行われました。いまのところ、不正は発見されていません。さらに共和党は議会議事堂への襲撃は大した出来事ではなかったと主張しており、事件で負傷した警察官から批判されています。軍隊内の過激主義の高まりも、自分たちの主張を保護するために触りたくないようです。放置すれば、それが逆に自分らへの脅威になりかねないのに愚かなことです。

 極右のパワーがアメリカを支配したら、その先の世界はまったく混とんとしたものになるでしょう。大国の中にも穏健な民主主義とは縁遠い国があることを考えたら、世界の安定はアメリカの穏健派の背中にかかっているといえます。このことがにほんでまったく議論されないのが本当に恐ろしいと思います。
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